シャトー・グラン・ヴェルデュ

20世紀のワイン造りを変えた偉大な醸造家、エミール・ペイノーの意思を受け継ぐシャトー!より自然な形でテロワールを表現できるアンフォラによる醸造!広大なワイン産地で過小評価される事の多いアントゥル・ドゥー・メールの中でも、「美しい青色」の粘土の魔法!?がかけられた、地質学的に優れた“超”極小区画で造られるコスパ・ワイン!

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シャトー・グラン・ヴェルデュ Chateau Grand Verdus

20世紀のワイン造りを変えた偉大な醸造家、エミール・ペイノーの意思を受け継ぐシャトー!より自然な形でテロワールを表現できるアンフォラによる醸造!広大なワイン産地で過小評価される事の多いアントゥル・ドゥー・メールの中でも、「美しい青色」の粘土の魔法!?がかけられた、地質学的に優れた“超”極小区画で造られるコスパ・ワイン!

◆ファミリー
1579年から続く歴史あるシャトー。ファミリーの初代ワインメーカーである、Philippe Le Grix de la Salle(フィリップ・ル・グリクス・ド・ラ・サール)によって、このシャトーの礎が築かれます。当初は組合に所属してワイン醸造を行っていましたが、1973年に独立し現在のシャトー・ル・グラン・ヴェルデュがスタートします。ワイナリーは16世紀より前にあった古い城跡に立てられ(※1978年にはフランスの歴史的建造物【ISMH】に登録されています)、この地で最も歴史のあるワイナリーの一つです。

シャトーの礎を築いたPhilippe Le Grix de la Salle(フィリップ・ル・グリクス・ド・ラ・サール)の師匠は、あの≪ボルドーワインの第一人者≫と言われる“エミール・ペイノー”。エミール・ペイノーは、ボルドー格付け第一級“ボルドーの女王”の名をほしいままにしているシャトー・マルゴーの再生に尽力し、20世紀のワイン造りを変えた唯一無二の偉大な醸造家。シャトー・マルゴーの他に格付けシャトーを含む約100を超えるシャトーがエミールの指導を受けています。

そして、フィリップ以外にも、エミールの弟子たちは世界中で彼の哲学を引き継いで活躍しています。ボルドー右岸地区の一流シャトーやカリフォルニアのハーラン・エステートを手掛けるミシェル・ローラン、シャトー・ディケムやシュヴァル・ブランを手掛けたデュブルデュー教授、ムートン以外のメドック格付け第一級シャトーを始め、コスデストゥルネル、レオヴィル・ラスカーズなどのスパー・セカンドのほぼすべてに関わっているジャック&エリック・ボワスノ等、エミールに指導を受けた有名醸造家は数知れません。

1975年、エミールの意思を引き継いだフィリップの後を、彼の息子であるAntoine Le Grix de la Salle(アントワーヌ)が引き継ぎます。アントワーヌはさらなる高みを目指し、≪カリフォルニア・ワインの父≫と呼ばれるロバート・モンダヴィとともにカリフォルニアのナパ・ヴァレーで数ヶ月間みっちり醸造の経験を積みます。

そして、2008年以降、アントワーヌの息子である、Thomas le Grix de la Salle(トーマス)がワインの醸造とマーケティングを行っています。またアントワーヌの次男である、Edouard le Grix de la Salle(エドアール)がチームに加わりブドウ畑の管理を行っています。2020年以降、有機農業に転換することでさらに情熱を注いでいます。

◆グラン・ヴェルデュのテロワール ~「美しい青色」の粘土の魔法!?~
アントゥル・ドゥー・メールという広大なワイン産地は、あまりにも大きなカテゴリーで分類されるため、地質学的にも本当に優れた区画が過小評価される傾向にあります。アントル・ドゥー・メール高原の切れ目に位置する彼らの畑は、場所、場所によってかなりの標高差(標高40m~110m)があり、そこにはミクロクリマ(微気候)が存在します。彼らが造り出すワインには特別な芳香や驚くべき熟成能力を示すワインが造られ、これはそのミクロクリマ(微気候)の恩恵と言えるでしょう。

畑のある土地は、この地方でも高い標高に位置しており、理想的で恒久的な日照量が得られます。土壌は、大きく分けて ①粘土質・石灰岩 ②粘土質・砂利質 ③粘土質・ローム質 の3つの土壌で構成されています。特筆すべきは、ボルドーの中でも非常に珍しい「美しい青色」の粘土で構成されている事です。この青い粘土は、長期の干ばつや過度の降雨の時に、ブドウの根から吸収される水分量をうまく調整する働きがあります。

◆ワイン造り
ワインの潜在能力を最大限表現すると言われるアンフォラでの醸造を特徴としています。アンフォラでの醸造は古代から行われている手法で、フィネスをもった非常に表現力豊かなワインが生まれます。アンフォラでの醸造の利点は、より自然な形での醸造が可能になる事。抽出が長く、ゆっくり、穏やかに行われるため、非常にシルキーなタンニンが形成されます。またアンフォラ独特の細孔は、ワインは通さず酸素を通すという特徴があり、定期的に酸素を送り込む事が出来ます。また、木製のタンクによって異質な風味が付かない、より自然な形で醸造が進められます。こういった意味でもアンフォラによる醸造はテロワールに重きを置いた醸造方法と言えるでしょう。