SHINKO BLANCHE(白醤油)
SHINKO BLANCHE(シンコブランシュ/白醤油)
■ SHINKO BLANCHE(白醤油)とは?
白醤油は、非常に珍しいタイプの醤油で、日本国内でもごく限られた生産者しか製造していません。
■ だし醤油との違い
市販の「だし醤油」とは一線を画します。だし醤油は、昆布やかつおなどの旨味成分を後から添加したものです。一方、白醤油は小麦と大豆そのものから旨味を引き出した、100%天然由来の旨味をもつ本物の醤油です。
■ 科学的にも証明された旨味
このSHINKO BLANCHE(白醤油)に含まれる天然アミノ酸(旨味成分)は、市販されているだし醤油と同等かそれ以上。つまり、人工的な添加物を使わずに、だし醤油と同レベルの旨味を実現しています。
■ 原料の違い
- 白醤油: 主に麦を原料とする(今回のSHINKO BLANCHE)
- 黒(濃口)醤油: 麦と大豆を半々で使用(9月にSHINKO NOIRE・黒醤油としてご紹介します)
- 一般的な市販醤油: 大豆の搾りかす(おから)に酵素や香料を加え、キャラメル色素で色付けした大量生産型・・・ほとんどがコレ
SHINKO醤油 開発の背景
■ 醤油を未来へつなぐために
SHINKO醤油の開発の背景には、「本物の醤油文化を守りたい」という強い思いがありました。
日本には、世界に誇る伝統的な調味料「醤油」があります。しかし今、多くの醤油は大量生産され、昔ながらの製法が失われつつあります。
このままでは、ユネスコの無形文化遺産にも登録された日本料理そのものの価値が薄れてしまうのではないか──。そんな危機感から、このプロジェクトは始まりました。
■ 塩にも“本物”を
SHINKO醤油の約3〜4%を構成する塩にも、重要な役割があります。
日本では現在、99.5%以上が精製された塩化ナトリウムを使用していますが、SHINKO醤油では、フランス・レ島で採れた天日干しの天然塩(オーガニック)を使用しています。
これは、ミネラル豊富で風味も深く、まさに“自然の恵み”そのもの。かつて日本にもあった天然塩文化は、戦後GHQの施策により失われてしまいました。その伝統を、フランスの地で蘇らせたのです。
■ フランスという奇跡の環境
プロジェクトの舞台となったフランスには、想像を超えるほど豊かな環境がありました。
- 農業大国と言われているフランス産の高品質な麦・大豆といった穀物
- 美食文化に根差した調理・発酵の知識
- 天然塩(有機)の豊富な産地
- フランス・サンテミリオンの十数万円で取引される超有名シャトー(サンテミリオンのTOP2シャトーの一つです)で使用した木製の発酵樽を使用して醸造
これらの要素が奇跡的に揃い、伝統的な醤油造りに最適な土地が、実はフランスにあったのです。
■ プロジェクト始動から完成へ
約3年前から手探りで始まったこのプロジェクト。試行錯誤を繰り返しながら、ようやく完成したのがこの「SHINKO醤油」。
❝なおかと❞が想像していた以上に素晴らしい出来栄えとなり、ようやく皆様にご紹介できる日がやってきました。まずは白醤油(SHINKO BLANCHE)のご紹介です。
SHINKO BLANCHE | 世界での評価
■ 世界のシェフが選ぶ「SHINKO BLANCHE」
SHINKO BLANCHEは、フランス国内だけでなく、ドイツ・アメリカ・カナダなどの海外にも輸出され、各国のシェフから高く評価されています。
特に注目すべきは、和食店だけでなくフレンチのシェフにも大好評な点です。少量加えるだけで料理の味わいに深みが増し、白醤油は淡い色合いのため素材の色を邪魔しないという利点も評価されています。
また、このプロジェクトの代表 ❝なおかと❞ の出身地である愛知県では、白醤油は茶碗蒸しなどで出汁のような役割を果たす調味料として親しまれています。
SHINKO BLANCHE × マコン・ヴィラージュのマリアージュ
白ワインとSHINKO BLANCHEが織りなす、新しい味の発見。
■ 家庭料理編
SHINKO BLANCHEはさまざまな家庭料理に活躍します。特に今回一緒にお送りした白ワイン、マコン・ヴィラージュとの相性がよく、料理の香りとワインの香りが絶妙に調和します。
おすすめ料理例:
- ほうれん草のお浸し
- サラダ(SHINKO BLANCHEを使ったドレッシング)
- 豚しゃぶ(ごまだれやポン酢にSHINKO BLANCHEをひと足し)
- 鶏肉・豚肉の鍋料理(たれ汁にSHINKO BLANCHEをひと足し)
食材を口に入れた後、ワインを含むと「香りの相乗効果」がより感じられます。
■ 魚料理編
もちろん魚介類にもSHINKO BLANCHEはよく合います。特に洋風の魚料理と組み合わせると、白醤油の旨味が引き立ちます。
おすすめ料理例:
- 舌平目の焦がしバターソース(隠し味にSHINKO BLANCHE)
- マグロの漬け刺身(SHINKO BLANCHEに15〜20分程漬ける・・・光沢のある美しい仕上がりになります)
残った醤油は煮付けなどに再利用可能です。
■ デザート編
SHINKO BLANCHEは意外にもスイーツとの相性も抜群。塩キャラメルの塩のようなアクセントになります。
おすすめアレンジ:
- バニラアイスにSHINKO BLANCHEをひとたらし
- チョコレート系デザートに隠し味として
SHINKO BLANCHEとワインのマリアージュのポイント
■ 組み合わせの基本ルール
SHINKO BLANCHEは、ワインとの組み合わせ(マリアージュ)でその魅力を発揮します。
-
火を入れない料理(生で使用) → 白ワインが合います。
例:ドレッシング、刺身の漬けなど -
火を入れた料理(加熱調理) → 赤ワインとの相性が抜群。
例:煮物、照り焼き、煮付けなど
■ テイスティングのすすめ
基本、いつもの使い方でももちろんOKですが、小さなワイングラスやリキュールグラスにSHINKO BLANCHEを注ぎ、まずは香りと味を確かめてみてください。香り・甘み・コクのバランスを感じることで、料理との相性のヒントが得られます。
■ SHINKO BLANCHEの糖度に注目!
- SHINKO BLANCHEの糖分: 約120g/L(中甘口の白ワインと同程度)
- SHINKO NOIRE(※9月のサブスクでお送りします)の糖分: 赤ワインと同程度
この糖度が自然なまろやかさと旨味を料理に与えているのです!
SHINKO BLANCHE ❝なおかと❞ テイスティングノート
■ 香りと味わいの特徴
- 香り: 麹、麦味噌、ナッツのような芳醇な香り
- 味わい: しっかりとした甘みと、横に広がる立体感
- 余韻: 非常に長く、最後までスムーズな口当たり
- 展開: フレッシュさとコクのバランスが絶妙
■ ワイングラスで味わうSHINKO BLANCHE
白醤油をワイングラスで試飲するというユニークな体験・・・。
最初に広がる甘みは、まるで超熟成されたアルザスの甘口白ワインのよう。
なので、マルク・テンペ「セレクション・グランノーブル」との相性は抜群。
- バニラアイスに白醤油をひとたらし
- 白醤油を使った塩キャラメル風のデザート
■ 女性にたとえるなら…(難しい)
この白醤油を女性に例えると、それはまさに唯一無二の存在。
聖母マリアのような、または自分にとってかけがえのない母親のような存在感。
深い慈愛と包容力、そして優しさを兼ね備えた、特別な女性・・・と、しておきます。
SHINKO BLANCHE×シャトー・クーテットのマリアージュ
■ SHINKO醤油の生産者でもあるシャトー・クーテットについて補足します
400年以上、無農薬・有機栽培を続ける稀有なワイナリー
フランス全体で400年以上有機農法を守っている農家はわずか約70軒。
ブドウ農家に限ればたった3軒、その中でボルドー地方ではクーテット1軒のみという希少な存在です。
自然が守る生態系
農薬を使わず守られた土地には、そこでしか見られないチューリップや野鳥、微生物が生息し、唯一無二の自然環境が形成されています。
■ ワインの特徴
- 香り: 黒いさくらんぼ、アメリカンチェリー、ミュール(黒いちご)などの熟した果実香が支配的
- 時間の経過とともにミネラルやスパイス(カベルネ・ソーヴィニヨン由来)が立ち上がる
- 味わい: とても繊細でシルキーなタンニン、全体のバランスが非常に優れている
■ SHINKO BLANCHEとクーテットのマリアージュ
赤ワインと白醤油という意外な組み合わせが、驚くほど豊かな味わいを生み出します。
おすすめ料理
- 金目鯛の煮付け
- すき焼き(割下にSHINKO BLANCHE+良質なみりん or 甘口白ワイン※できれば6月にお送りしたマルク・テンペの甘口ワインなら最高!!!)
- 鰤の刺身・マリネ (SHINKO BLANCHEに赤ワインを加えたもの)
- SHINKO BLANCHEと赤ワインで漬けた鰤の柵
- 鰤しゃぶ(付けダレにSHINKO BLANCHEを少々)
- 唐揚げ (おろしSHINKO BLANCHEのタレ)
火が入った料理や脂のある素材を選ぶと、より深いマリアージュが楽しめます。